2013年03月31日

『ご家老様の贋札』執筆記(その25) シナリオ執筆編(12) 〜メガハウス1/6『拝一刀』〜

 2012年3月初旬。S1グランプリ締切1ヶ月前。『ご家老様の贋札』シナリオ本文の執筆は私片羽が時代劇に出てくる場所や衣装や大道具・小道具の名称を知らなかったため難航の極にありました。
 さて記憶力の良い読者なら覚えておられるかも知れませんが、フジテレビヤングシナリオ大賞向けの作品の執筆が少々難航していたので気分転換に『スカーフェイス』のキャデラックを買ったという記事を2月初旬にUPしました。
 実は『ご家老様の贋札』の時も近所の模型店で気分転換のお買い物をしたのです。自身に欠如していた時代劇スピリッツの注入のため………嘘です、ハイ。100%趣味で買いました。メガハウス製1/6ドール『拝一刀』です。

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メガハウス フィギュアコレクション
1/6スケール 拝一刀


 拝一刀(おがみいっとう)より『子連れ狼』と言ったほうが通りが良いでしょうね。多くの方が浪人者と箱車に乗った幼い少年というビジュアル、「しとしとぴっちゃん」のテーマ曲、そして
「大五郎!!」
「ちゃ―――ん!!」

の掛け合いのイメージで認識されていることと思います。(ちなみに片羽の妹は『子連れ狼』をダウンタウンのコントだと思っていました…そら『こづれ狼』じゃ)

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パッケージ。色々写りこんでますね(笑)

 『子連れ狼』作品解説ですが1970年代に描かれた時代劇漫画で作者は小池一夫(原作)と小島剛夕(画)。萬屋錦之介主演でドラマ化もされて大ヒットし、国民的に認知される作品となりました。
 ストーリーですが時は江戸時代中期。財政難に陥った徳川幕府は各地の大名に難癖を付けては取り潰し、領地を没収して直轄地を増やし増収を図っていました。取り潰される大名は同時に切腹させられるのですがその際介錯を担当していたのが公儀介錯人・拝一刀で、幕府を代表して殿様の首を斬りに行くわけですから絶大な権威を与えられていましたし、大名側が抵抗すれば自力でこれを排除して任を果たさねばならないので剣術(というか戦闘技術全般)も並外れた技量の持ち主です。

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拝一刀。正面より。

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笠を取ると…

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ガチョーン!全然似てない…orz

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背面はこんな感じ。

 その公儀介錯人の権威を手に入れようとしたのが柳生烈堂率いる裏柳生の一門です。こちらも幕府に仕える公儀刺客人という要職にあり諜報活動や暗殺を任務としていましたが、公儀介錯人も兼任すればより一門の繁栄が望めると踏んで拝一刀を罪に陥れ一族を皆殺しにしてしまいます。
 窮地を切り抜けた拝一刀は生まれたばかりの息子・大五郎を連れて江戸から逃亡。しばしの潜伏の後、木製の箱車に3歳になった大五郎を乗せて各地を放浪しつつ刺客業を始めます。殺しの代金は1件500両(一殺五百両。ターゲットが多かったり難易度の高いミッションだったりすると適当に増額します。逆に依頼人の真摯さに感じ入り無料で引き受けることも)。公儀刺客人の裏柳生に対する嫌がらせか、あるいは本気で報復を狙っているのか、はたまたただの金目当てか。真意は誰も知らぬまま拝一刀は刺客の仕事を重ね、旅を続けます。やがて裏柳生も討手を差し向け抗争は再燃、激化するとともに拝一刀の真の狙いも明らかになっていく………というお話です。

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一応フル可動ですが…水鴎流斬馬刀の構えは困難です。

 ドールはメガハウスが2001年に発売したのですがホームページには載っていません。2001年当時片羽は全然お金がなかったので買えずに悔しい思いをしたのですが11年の歳月を経て郷里の町の模型店に眠っていた未開封新品を適価にてお救いした次第です。
 仕様はまずGIジョーみたいなフル可動のボディに原作版の顔(似てないです…)を付けて和服を着せた拝一刀、可動は限定的ですがこちらは顔が良く出来た大五郎、そして父子の旅の友であり武器でもある箱車のセットです。

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箱車と大五郎。
「子貸し腕貸し〜」の幟はストーリー序盤のみ使用。


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車体正面下部のフタを開くと
斉発銃(火縄銃を束ねたフルオート火器!)の銃口。
銃本体は再現されていません。


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車体後部の斉発銃点火口も開閉。

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箱車の中。座布団がありますね。
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大五郎はこんな感じで乗車。
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腕が変ですがこのポーズで固定なのです。

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箱車の両脇の手すりみたいなのは長巻です。
原作ではバネ仕掛け飛び出し式でしたが
ドールは差し込み式で再現。


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緊急時に大五郎がこうやって使用することもありますが

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基本的に一刀のサブ武装です。
2本をつなげて両刃にすることも。


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忘れちゃならない愛刀「同太貫」(どうたぬき)

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刀身はこんな感じ。
金属製でリアルだけど重いのでポーズ付けが困難。
ちなみに切れません。


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束と鍔。

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握り飯の包みと水筒も付属。
これで大五郎も5日ぐらいは安心。


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プラ製台座に金属のプレートが付いてます。
シリアルナンバー入り。


 11年前の製品だからか一刀の顔が似てないですが雰囲気は抜群です。関節が弱く刀が重いのでポーズ付けも困難なのですが箱車を押させておく分には問題ありません。片羽大いに満足です。

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手ごろな共演者がいなかったので新世紀合金のT-800と。
一刀ならこれぐらい倒せる筈。

 片羽は『子連れ狼』を大学生時代に文庫版で買って読み、激しい衝撃を受けました。拝一刀の圧倒的な強さ(漫画史上最強の剣士でしょう…ファンタジー系を除けば)もさることながら、ただ一途に復讐を願いそれを完全なものにするため己を厳しく律し何事にも筋を通す生きざま、そして父と子の絆。F1ドライバーのジャン・アレジと並んで片羽に漢の何たるかを教えてくれた存在です。
 その偶像をこうして手に入れたのだからご利益はてきめん、片羽の時代劇執筆もはかどった………………のか?『ご家老様の贋札』執筆記、次回いよいよ最終回です。明晩更新、乞うご期待!(その26に続く)

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小池書院より刊行中の愛蔵版と。装丁が美しい逸品です。
5月で全20巻が揃います。


posted by 片羽國雄 at 01:23| Comment(0) | おもちゃ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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