2012年10月03日

『クロス・マネジ』〜ラブコメ?いやいやカッコイイとは、こういうことさ〜

 『週刊少年ジャンプ』回が続きますが先々週からの新連載『クロス・マネジ』(作:KAITOについてどうしても語りたいので皆様お付き合い下さい。
 いやここ半年ぐらいのジャンプ、ラブコメばかり増殖して読むところが少なくなってましたよね。最近になって編集部がさすがに過ちに気が付いたのか『暗殺教室』だの『烈!!!伊達先パイ』だのを投入してくれて読みやすくなったんですけど、ここへ来て出現した『クロス・マネジ』には当初「まだ懲りてないのか」と呆れるばかりでした。連載開始号の表紙と巻頭カラーも当然飛ばして『暗殺教室』と『ONE PIECE』を読もうとしたのですが嫌でも目に入って来てしまった本作のページに片羽は拒否反応が……………何故か起きない。ラブコメにありがちなトーン多用のアニメ調でなくペンと筆で描かれた漫画の絵。主人公の男子は学ランを着たマトモそうな奴。ビジュアル的にはOKです。では読んでみましょう。
 高校2年生の櫻井(下の名前は未出)は足の故障でサッカー部を退部し、失意の中新たな部活動を探しています。とりあえず文化部の体験入部を転々とするのですがどの部も今一つピンと来ません。
 そんなある日、櫻井は河川敷の鉄道ガード下で一人ラクロスの壁打ち特訓をする小柄な同級生・豊口深空(みそら)と知り合うのですが、深空のあまりの下手さを見かねて球技経験者としてささやかな指導を行います。おかげでとりあえず壁打ちが上手にできるようになった深空はいたく感動し、櫻井を女子ラクロス部に勧誘してきます。
 男子ですから当然拒否する櫻井ですが、ならばマネージャーになってくれとせがむ深空。これも櫻井は拒否しますがしつこく迫る深空と押し合いへし合いしているうちに深空の胸を鷲掴み。これが負い目となってマネージャーを引き受けざるを得なくなりました。
 櫻井はサッカーの道を断たれて以来何事にも情熱が持てず、まして女子運動部の男子マネージャーなどやる気ゼロです。しかし深空の熱意に徐々にほだされ、また女子ラクロス部の駄目な運営を見かねて仕方なしに世話を焼き始めました。…というのが今週第3話までのお話です。
 女性に囲まれる男性主人公という一見ありふれたオタク受け狙いの人物配置ですが、本作は櫻井のキャラクターが秀逸です。夢を絶たれて醒めた態度を基調としながらも胸の奥に熱さがあり毎回深空の心意気に応えて動き出す。しかしそこでも血気にはやるわけではなく終始冷静に行動して好ましい結果を出す。実に一筋縄で行かない感じで深みがあってカッコ良いのです。見た目の第一印象を「マトモそうな奴」と前述しましたが、もっと言えば『動物のお医者さん』のハムテル的な老成した雰囲気というべきでしょうか。アラフォーの片羽の目線かも知れませんが、ジャンプ読者の少年たちもこのような男を理想にして頑張って欲しいと願って止みません。
 さて女性陣についても触れておかねばならんのですが、正直ラブコメエロコメを期待しているとガッカリでしょうね。女子運動部の男子マネージャだから更衣室でドッキリのシチュエーションは当然出てくるのですがどうにもエロくないのです。おやと思って調べたら作者のKAITOって女性でした。なるほど。
 片羽としては『クロス・マネジ』、無理にエロ画を見せなくてもスポーツ青春ものとして人物描写の面白さで押して行ける作品だと思っています。熱血少女を支えるクールな大人の男(高校生だけど)。是非とも長期連載で楽しませて欲しいものです。


posted by 片羽國雄 at 00:46| Comment(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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