2012年09月18日

『ビューティフルレイン』愛菜ちゃんに免じて…(ネタバレ注意)

 私片羽はシチョーリツとかジャンプの掲載順位とかは基本気にせず「好きなもんは好き!」を貫く主義です。大体皆さん関係者でもないのに何故他人様の創作物の売れ行きやら世間的評価をご親切に気にかけてあげなきゃならんのでしょうか。「この作品は人気がないから観ない/読まない」なんてアホの証明でしょうに。まあ片羽もいずれ自分の作品の視聴率を気にしなきゃいけないんでしょうけど、その時はその時です。
 そんなわけで序盤から視聴率苦戦が一部メディアで報じられたフジテレビのドラマ『ビューティフルレイン』も構わず観続けておったのですよ。一つはもちろん芦田愛菜ちゃん目当てで、もう一つは若年性アルツハイマー病という題材をどこまで掘り下げられるかという興味で。
 一応ストーリー解説しますと、8歳の一人娘(芦田愛菜)を男手一つで育てる父親(豊川悦司)がある日若年性アルツハイマー病を患い、仕事や子育ての続行が危ぶまれながらも周囲の理解と支援を得て残された日々を娘との思い出作りをして過ごす、というお話です。
 最終回まで観てきた挙句に書いているのだからこの説明で間違いない筈なのですが、困ったことに不治の病ものとして肝心な病状の進行がほとんど描かれていません。時折予定ややりかけの仕事を忘れて困る描写があったといえばあったのですが、周囲の人々が優しく手厚いサポートをしてくれるもんでさして重大な結果に至らず平気で日常生活を送っています…最終回の最終カットまで。
 さらに言えば放送前の宣伝では芦田愛菜ちゃんが「父ちゃんはもうすぐ私のこともわからなくなります」みたいなキャッチコピーを語っていたので、じゃあ終盤は豊川悦司が『アルジャーノンに花束を』状態になって愛する娘とも別離を余儀なくされて悲劇的なクライマックスを迎えるのだろうと予測したのですが………そんな事は全然なかったぜ!一応ラスト2話で父親が娘の20歳の(自分が見届けられないであろう)誕生日までのプレゼントを買い込み、それらにメッセージを録音したメモリを付けるという映画『マイ・ライフ』みたいな事をして盛り上げようとはしていますが、最後に別離のシーンが描かれなかったので無意味です。担当の医師が若年性アルツハイマー病の新薬研究のため渡米するのに被験者として同行するかも…という展開がちょこっと入りましたがこれすら結局肩透かし。
 つまり劇的展開というものが徹底的に回避されたというかヤマとオチがなかった残念な作品という結論を出さざるを得ないわけですが、まさかシナリオライターがそれらを考え付かなかったとは片羽思いたくない。制作環境の問題だよな?病気をリアルに悲劇的に描いたら抗議が殺到したりするんだよな?だから肝心な所は一つも描かずハッピーエンドっぽく締めたんだよな?そうだと言ってくれ………という思いで一杯であります。
 …とは一応シナリオライターとしての意見なのですが、一視聴者としては『マルモのおきて』以来で芦田愛菜ちゃんがたっぷり拝めたから良しとします。人がドラマを観る目的なんてストーリーばかりじゃないでしょ?カーチェイスと銃撃戦があるから『西部警察』を観るんでしょ(←古いだろ…)?それが片羽のスタンスだったりします。


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posted by 片羽國雄 at 01:54| Comment(0) | 国内ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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