2017年08月13日

『マッドマックス』のインターセプター

長らくご無沙汰いたしております。片羽國雄、生存しております。いやシナリオは成果ゼロでも延々書き続けグリーンライトも気に入りの車が出る度買い続けていたのですよ。しかしまあ諸般の事情と思うところもございましてブログからは暴言女性議員のごとく姿を隠しておりました。しかしまあまだ書きたい物語もありますのでこれからも不倫重婚議員のごとく生き恥さらして参りたいと思いますので一つよろしくお願いいたします。

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というわけで相も変わらず修羅の国・福岡よりお送りする『片羽國雄の執筆室より』。復帰一発目は炎暑の候にふさわしく映画『マッドマックス』の主人公車・インターセプターです。……いや正しくは1973年型フォードファルコンXBです。

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GREENLIGHT Hollywood Series 17
Last of the V8 Interceptors (1979)
1973 Ford Falcon XB(Scale 1/64)
グリーンライト ハリウッド シリーズ17
『ラスト・オブ・ザ・V8インターセプター』
1973年型フォード・ファルコンXB(スケール1/64)


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え、どこにも『MAD MAX』の表記ないじゃないかですって?……まあ版権問題がゴチャゴチャしてたらしく何もオモチャ出なかった作品ですから今回も色々あったんだろうと思います。過去に出たインターセプターのミニカーもプラモも全部増設燃タン背負った『マッドマックス2』仕様でしたからね。こんな形であれ1作目仕様の本来の姿のインターセプターが手に入るだけ感謝しなくてはというものです。
それにしても“Last of the V8 Interceptors”は末尾が複数形ですが黄色のパーシュートとインター、ナイトライダーのホールデン、はたまたレッカー車やバイク組……期待していいんですよね?

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車高は“レイザーコーラ”のように高めです。
が、現物を部屋で眺める分には全く気になりませんぞ。

まず必要ないとは思いますが作品解説。『マッドマックス』は1979年制作、メル・ギブソン主演、ジョージ・ミラー監督のオーストラリア映画で、『マッド・マックス2』(1981年)、『マッドマックス3/サンダードーム』(1985年)、とシリーズを重ね、文明崩壊後の世界観、独特の狂気と暴力の描写、そしてスピード感重視のカーアクションで一世を風靡し『北斗の拳』ほか多くの創作物に多大な影響を与えました。2015年のリブート作品『マッドマックス 怒りのデス・ロード』も記憶に新しいところです。

ストーリーもかいつまんで説明しますと
『マッドマックス』…スピード狂の警官マックスが同僚や家族を殺した暴走族に復讐する。
『マッドマックス2』…文明崩壊後の世界。一人放浪の旅を続けるマックスが油田の村の人々を守るため暴走族と戦う。
『マッドマックス3/サンダードーム』…荒野の交易都市の支配者と争って敗れたマックスは孤児たちに助けられ行動を共にするうち交易都市を壊滅させる。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』…マックスは水源都市の支配者に捕らえられるが都市の反乱分子と共に逃走、共闘の末支配者を打倒する。

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フロント周り。
ライトも過給機もこのスケールとしては気合入ってます。
ところでこのボンネット見て「おや?」と思ったら

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マスタング・マッハ1と同じ形状でした。
全体のフォルムも良く似てます。
というか兄弟車ですもんね。


物語としてはこんなところなんですが、今回のインターセプターという車がどこで活躍したかというとまず1作目で主人公マックスの所属する警察が独自に製作した高速追跡用のスーパーパトカーとして登場しその後妻子を失い復讐鬼と化したマックスが勝手に持ち出して暴走族をやっつけます。
次いで『2』の冒頭部分で物資を狙って追ってくる賊の車を激しい体当たりで潰します。ここがこの車の白眉です。その後物語中盤で賊に逆襲されてマックスに自爆させられて果てます。なので『3』には登場しません。
『怒りのデス・ロード』は1作目と同一個体とも『3』の後マックスが全く同じ仕様の車を製作したとも言われますがとにかく冒頭で登場しこれが『マッドマックス』シリーズなんだよということを観客に明示しますが直後の賊の襲撃であえなく大破、そして賊の手で改修されマックスの敵になり激闘の末粉々になります。

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左右8本出しのマフラー。
遊ぶ派の人は破損注意です。

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フロントフェンダーのMFPエンブレム。

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リヤ周り接写。
車というより兵器的な凄みがたまりません。

こう書くと結構な情報量で大活躍っぽく聞こえますが言い換えちゃうと実のところ1作目ではバイク5、6台をチキンレースで転倒させただけでトゥーカッターは自滅。『2』では冒頭のチェイスこそ派手だったけど中盤で自爆して後半は別の車に持ってかれるし『3』には出てこない。『怒りのデス・ロード』だって序盤あっけなくやられてしまい頑張るのは賊に奪われ改造された後。この車、凄みたっぷりの外見でシリーズを象徴するアイコンになっているけど実は登場時間は短く物語の要所で目ざましい活躍をしたわけでもありません
あえて言おう!見かけ倒しであると!

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ターボ過給機と言えば『ワイルド・スピード』の
ドミニクのダッジ・チャージャー。
というかドミニクは前が見えてるのか
心配になりますね……

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デロリアンとナイト2000を両脇に侍らせて。
洋画に出てくる改造車ベスト3が夢の揃い踏み。

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サイズ対照用に色々と並べてみました。
『マッドマックス』を見た当時豪州車って
アメ車より小さいんじゃ……?という印象を
受けましたが全然そんなことなかったと
今回判明。マッハ1やファイヤーバードより
ワイドでブルース・モビル(74年型ダッジ・
モナコ)と同じぐらいのサイズ感です。この
面子だとマツダ・ロードスターがまるで子供
用です……

………スンマセン。全国3000万人の『マッドマックス』ファンを敵に回した感じしますがここからが本題です。どうか最後まで聞いていただきたい。

時は1980年代。冷戦たけなわで全面核戦争という事態に今の北朝鮮問題程度の現実味があり十数年後にはノストラダムスの大予言だって現実化するはずで、当時の少年たちは自分が大人になる頃世の中絶対『マッドマックス2』や『北斗の拳』みたくなると信じてました。
そんな少年たちが脳内妄想したのは荒野を孤独に旅して悪党をしばき倒す自分。その傍らには必ずターボ過給機をボンネットから突き出したスポーツカーがいました。悪党にショットガンや北斗神拳でとどめを刺す前段階として族車の大群とのカーバトルは欠かせませんでした。
つまり『マッドマックス』シリーズ本編におけるインターセプターの活躍の物足りなさ、もっと言えばインターセプター飢餓感が少年たちの脳内インターセプターを育て上げて大活躍させ、ひるがえって映画本編のインターセプターを神格化させることになったのだと思います。もしこの車が『バニシングin60』のエレノア並みに映画本編中で無双してたら、それで少年たちは満腹になってしまい荒野を旅する夢なんか見なかったでしょう。
あえて言おう!インターセプターは単に映画『マッドマックス』の劇用車じゃない!僕らが脳内の荒野で育て上げた僕らの車なんだ!

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脳内妄想の例。
LDゲーム『ロードブラスター』(データイースト/1985年)
赤い偽インターセプターが暴走族の大群相手に無双!
僕らこういう『マッドマックス』も観てみたかったですよ。

だからこのミニカーも『怒りのデス・ロード』の洗練されたイメージで飾り物にするのではなく、ブリスター開けて他車とガンガン絡ませて映画本編では描かれなかった大活躍を“再現”してやるのが正しい楽しみ方だと言えましょう。
うむ、片羽もこのミニカーで脳内妄想の荒野こそがシナリオライターとしての原点だったと思い出しました。頑張りますので皆様今後ともよろしくお願いいたします。

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『ロードブラスター』風味も加えてインターセプター大活躍させてみましたの図。
当時みんな脳内でこれぐらい盛ってました。……盛ってましたよね!?
posted by 片羽國雄 at 21:06| Comment(0) | ミニカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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